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2021年は世界中で“キャンパー”急増!トレンドキーワードは「フォトジェニック・高級化・体験型」
2021年はコロナ禍により「遊び」のスタイルが変化した一年でした。コロナ前のように大勢で集まって飲み会やパーティを・・・という遊びも、海外旅行も難しい今、遊びや旅は大きくそのスタイルを変えているようです。
株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関SHIBUYA109 lab.が2021年4月に15歳~24歳の男女を対象に行った「コロナ禍の若者層の旅行や遊び方に対する意識調査」の結果を参考に、2021年はコロナ禍による「遊び」への意識と行動の変化が伺えます。
コロナで約8割が「交友関係に変化」
まず、交友関係の変化について「コロナ禍で遊ぶ友達に変化はありましたか?」と聞いたところ、「特に変化はない」と答えた人は21.4%にとどまり、80%近くが何らかの変化があったと感じていることがわかりました。回答として最も多かったのは「大人数で遊ぶことが減った」が32.1%、次いで「本当に仲の良い友達と遊ぶことが増えた」が27.2%、「少人数で遊ぶことが増えた」が26.1%と続きました。
続いて、またコロナ禍でどのように遊んでいるかを聞いたところ、全体では「家で遊ぶ」が35.5%で最も多く、「地元で遊ぶ」35.3%、「郊外など都心を避けて遊ぶ」30.9%と、遊ぶ場所についても変化が見られました。
大人数で羽目を外したりせず、都心を避け、郊外へ、もしくは自宅近所で、少人数の仲の良い友達と遊んでいる傾向があります。
Instagramで日常的に旅行先候補をストック!ビジュアル情報が主軸な「撮りたい旅行」
デジタルネイティブと言われるZ世代は、旅行に関してどのように情報収集やSNSの投稿を行っているのでしょうか。まず普段の国内旅行の情報収集方法※図5を聞いたところ、「旅行のWEBサイト・まとめサイト(38.5%)」、「友達・家族などの話(33.0%)」、「テレビ番組(31.8%)」という結果となりました。特に、女子は「Instagramのおすすめ・検索欄(37.0%)」が特徴的で、男子の2倍以上が活用していることがわかります。
世界中で“フォトジェニック・高級化・体験型キャンパー”が急増中
世界的にもコロナ禍により「遊び」のスタイルが変化しています。海外でも人が集まることが難しく、ソーシャルディスタンスを取らざるを得ない今、飲み会やパーティー、大型イベント、海外旅行といった娯楽ができなくなっています。 それに代わって人気を集めているのが、アウトドアなのです。特に、家族で気兼ねなく出かけられ、自然を満喫しながら旅行気分も楽しめるキャンピングやグランピングは世界中で愛好家が増えているようです。
アメリカのキャンプ団体Kampground of America(KOA)の年次レポートによると、全米で2020年にキャンプを始めた人の数は、前年と比べ5倍も増えています。2020年は4820万世帯が少なくとも1回はキャンプに出かけたが、その中でこれがキャンプデビューだったのは1010万世帯であった。さらに、デビュー組のうち770万世帯が「コロナ禍がきっかけで始めた」と回答しています。 同時に、サービスと快適さを兼ね備えたグランピング人気も急上昇しています。
米国に本拠地を置くPR会社Cisionの調査によると、世界のグランピング市場は年々拡大しており、現在の年成長率は14.1%。2028年には市場は54.1億米ドルに達する見込みだという。 ステイホームやテレワークが日常となり、気軽に出かけることもままならない今、世界中で閉塞感が蔓延している。その中で、Instagramで日常的に旅行先候補をストック!ビジュアル情報が主軸な「撮りたいキャンピングやグランピング」が、時代の要求に応える遊びスタイルとして登場し、スタンダードになりつつあるようです。
キャンプ人口の増加とともに、傾向やトレンドが大きく変化しています。KOAによると、米国で2020年にキャンブを始めた「初キャンパー」のうち、6割が40歳以下のZ世代やミレニアル世代だったという。また、うち3/4が子どものいる家族であった。 10年前には米国のキャンプ人口の9割が白人であったが、2020年には6割に減少。代わりに黒人やアジア人などが増えており、現在は全体の1/4を黒人が占めている。キャンプ人口は若年化、ファミリー化、そして人種の多様化が進んでいると言えます。
また、「高級化」もトレンドの一つです。キャンプというと、キャンピングカーで移動したり、自分たちでテントを立てて食事を作ったりというイメージですが、初キャンパーの2/3がアメニティやサービスが整った施設を選んでいます。 高価格でラグジュアリーなグランピング施設も増えていて、高級ホテル並みの部屋やサービスを提供しているものも少なくありません。実際、デビュー組の約4割が世帯年収10万米ドル以上。 キャンピングの急速な一般化により、これまで長期休暇に海外旅行に行っていた層や、アウトドア慣れしていない若者、小さな子どものいる家族などがキャンプ市場に流入してきた影響が伺える。 旅行やお出かけが気軽にできない今、体験型のアクティビティを備えた施設も人気です。
世界のフォトジェニックなキャンピング&グランピングサイト
では、ここからは米国を中心に世界のユニークなキャンプ場やグランピング施設を紹介する。想像を超えるスケールの大きさで、いつか行ってみたくなる場所ばかりです。
動物への餌付けもできるサファリグランピング(オーストラリア)
オーストラリアの首都キャンベラにあるJamala Wildlife Lodgeは、個人所有の国立動物園&水族館の園内にある、アフリカをテーマにしたロッジ。 宿泊者は、バルコニーからキリンに餌をやったり、バスルームからマレーグマを観察したり、ライオンやトラ、チーターをガラスの仕切りから間近で見たりと、動物たちと至近距離で過ごすことができます。食事中にライオンが近くまで来ることも。 1泊890豪ドル~で、料金には宿泊料、マルチコースディナー、飼育係とのプライベートモーニングツアー、2日間の動物園入場などが含まれます。
ニューヨークの避暑地にある歴史あるキャンプサイト(米・ニューヨーク)
ニューヨーク州中部、風光明媚なキャッツキル山地にあるEastwind Hotel&Bar。1920年代は狩猟者や釣り人向けの簡素な山の家だったが、近年ラグジュアリーな宿泊施設に改装し、リニューアルオープンした。 「快適さを追求するキャンピング」というスカンジナビアの理念に倣い、5つ星ホテルのようなサービスとクオリティを提供しています。 森の中に点在するウッドキャビンには上質なベッドやアメニティが備えられ、近くには小ぎれいなサウナ小屋もある。ホテルタイプの施設もあり、いずれも都会からのエスケープに希望する人が後を絶たないようです。キャビンは1泊229米ドル~。
テントからオーロラ観測ができる(フィンランド)
フィンランドにあるTorassieppi Jerisjarviでは、タイミングが合えば宿泊テントからオーロラが見られるという夢のようなキャンプ場です。ドーム型のテントには天窓があり、室内で寝転がりながら美しいオーロラが観測できる。 アクティビティも充実していて、クロスカントリー、犬ぞり、スノーモービル、トナカイ散策など盛りだくさん。近くにはヨーロッパ最北端のスキーリゾートSaariselkaがあり、国内で最も長い雪そりも楽しめます。1泊301米ドル~。
水上に浮かぶ茅葺ハウスにステイ(米・フロリダ)
フロリダのキーウェスト沖に浮かぶ、茅葺の水上バンガローThe Grand Tiki。2021年にオープンしたばかりで、部屋からは360度の海が見渡せる。室内設備は50インチのテレビやカスタムオークベッド、1日113リットルの水タンクやWiFi、トイレ、ホットシャワーや音声起動照明など設備も充実。 The Grand Tikiは、海岸近くに停泊する従来のフローティングハウスと違い、陸地から比較的遠くに滞在する。密から逃れ、海の自然を思う存分楽しめる新しいタイプのグランピングサイトとして注目されています。1泊543米ドル~。
氷河の上でオーロラを見ながら夜を過ごす(米・アラスカ)
アラスカのキャンプ施設Alpenglow Luxury Campingでは、アラスカ最大で最も近くにある氷河「マタヌスカ」で、オーロラを見ながら夜を過ごすことができます。 テント型の宿泊施設にはベッド、ロッキングチェアなどの基本的なアメニティはあるが、電気はなく、シャワーやお風呂は共同だ。暗くなったら火を灯して大自然と一体になる、本来のキャンプらしい体験ができます。1泊159米ドル~。
テキサスらしさを楽しめる、ユニークな体験型グランピング(米・テキサス)
テキサスにあるCollective Hill Countryは広大な牧場の中にあるグランピングサイトです。12あるテント内にはキングサイズのベッドや豪華なバスルームが備わり、マッサージやスパサービスもあります。 地元の文化や食を楽しめるプランが充実しており、弓矢やナイフ投げ、緑の小道での乗馬、ハイキングなど、テキサスらしいアクティビティが盛りだくさん。施設の毛布やラグには伝統の手染めテキスタイルが採用され、食事はシェフが郷土料理でもてなしてくれます。1泊263米ドル~。
このように、動物に餌付けできるサファリグランピングやオーロラの真下のフォトジェニックなキャンプ場など、驚くようなユニークな施設に人気が集まります。 米国のキャンプ場予約サイトThe Dyrtによると、2020年夏の予約件数は前年の400倍とのこと。空前のキャンプブームは今後もしばらく続きそうです。
愛車とフォトジェニックなくるま旅を(日本・千葉県)
一方国内でもフォトジェニックなキャンプ場は人気!温泉や自然に恵まれた房総の奥座敷「養老渓谷」にある『RVパークsmart 山の駅 養老渓谷 喜楽里』は、愛車撮影スポットや遠見の滝など、フォトジェニックなスポットもあり、渓流釣りやハイキングなど、手軽にアウトドアレジャーが楽しめ、四季折々の美しい自然と共にお楽しみいただけます。