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車中泊ブーム加熱で増えるマナー違反!解決の鍵は⁉︎
RVパークや、オートキャンプ場の増加に伴い、道の駅は現在は、1187駅(2021年3月)と増え続け、クルマ旅は、コロナ禍で海外に行けず、公共交通機関が心配な状況下ではさらに広まる傾向にあります。
しかし、その一方で、夜中まで騒いでいる、音楽を鳴らしている、車の音がうるさい、ヘッドランプが眩しい、ゴミが分別されてない、炊事場に残飯が捨てられている、火の不始末など、マナーを指摘されてしまうケースも増え大きな問題になっています。三密を避け、雄大な自然を相手に楽しむアウトドアやキャンプクルマ旅を楽しむ方が増えるにつれて、他人に迷惑をかけず、安全を第一に考えて行動することがますます求められています。
そもそも迷惑行為以前に道の駅などで「車中泊」自体は許されているのだろうか?
国交省の公式サイトによると、「『道の駅』は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。もちろん、『道の駅』は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことは可能」との事です。
つまり「仮眠なら良いけれど宿泊はNG」という事で、これは高速道路のSA/PAも道の駅と同様の扱いのようです。
「泊めさせていただいてありがとう」という感謝の気持ちが大事
では「車中泊は仮眠なのか?宿泊なのか?」ですが、とあるメディアの道の駅への電話取材では、どこの道の駅も概ね仮眠は「時間帯に関わらず、長くても5~6時間程度」。一方で、宿泊は「夕方から夜に駐車場に入り、朝7~8時頃まで駐車場を占有すること」との回答だったそうです。そう考えると、睡眠時間5~6時間で早朝出発という「強行軍」でもなければ「ほとんどの車中泊はダメ!」ということになりそうです。でも交通事故防止のために「ここで寝ないと事故の危険性がある」という状況では命に関わるので、やむなく車中泊する場合はあくまでも「泊めさせていただく」という謙虚な気持ちで、感謝の念を、態度で示していくことが大切です。
「自分が最初に見た時よりも、世界をいい場所にすべく努力しよう」
かつてロバート・ベーデン=パウエル(ボーイスカウトの創始者)氏は、1907年8月1日ブラウンシー島にて様々な地域や階層出身の21名の少年と共に行われたボーイスカウトの最初のキャンプで「自分が最初に見た時よりも、世界をいい場所にすべく努力しよう」と少年たちに語りかけました。
現代の車中泊でも、その場所を自分が最初に見た時よりも、いい場所にすべく努力することが大切です。その行為は周囲で車中泊している皆様の気づきにもなり、その地域全体に波及し、いつの日か、クルマ旅がもっとし易い世界へと変化するはず。ボーイスカウトの最初のキャンプで少年たちに託された言葉には、そんな解決へのヒントがあるはずです。