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T-590コンセプト 開発レポート 第四話「再熱」
2012年6月18日
第三話でも紹介したデザインスケッチの良い刺激を受け、さらに外観デザインを煮詰めていく。
再び熱い物が込み上げてくる。
デザイン会議の末、サイドパネルを「象徴的な形(ライン)」菱形の様なカタチにまとめ上げ、印象強く且つリヤフェンダーやリヤテールで清潔感を持ったシャープな造形を成形する事で、方向性は纏まった。
・現寸比率のホイールベースでスケッチ。
・床面の引き上げと、リヤフェンダーを設ける事でデザインにメリハリをつける。
・全体的に全高を落とし、車両をより長く見せる。さらにサイドオーニング面を設ける。
・フロントヘッドにキャラクターラインを追加、シャープさを盛り込む。
新コンセプト 非四角形サイドパネル “Dyamics square”の採用
・全長5900mm
・ボディー接合部を無段差スムージング化(キャンパー業界初!だと思います。)
・ルーフヘッドデザイン…高速走行時に安定ダウンフォースを得る。
・サイドエッジ…サイドパネルへのデザインフィンを設ける事で直進性の向上。
・サイドスポイラー…交換が容易なアンダースポイラー。
・エアサス標準装備…車高調整?
・OPダンパー強化…オプション設定?
・独立ブラックバンパー…ダーク色でリヤからのビューにシャープさを。
・ユーロテールレンズ…視認性の高いテールランプ
・リヤオーバーフェンダー…デザイン性を重視した30mmフェンダー
T-590 空力抵抗イメージ図…独自のデザインラインによる空気流れを読む。
車両正面1㎡(1000mm×1000mm)のエアーの流れを掴み、イラストとして表現。
・フロントヘッド…フロントガラスと同じ傾斜角からの立ち上げにより、高速走行時にダウンフォースを得る。フロントに沈み込みの荷重がかかり、走行性能が大幅にUP。
・サイドエッジ…左右からエアーに挟み込まれる様に重心が車両センターへ。さらに独自のサイドフィン構造によりダウンフォースを稼ぐ。
上記のエアーの流れにより、既存のキャンピングカーが避ける事が出来なかった高速横揺れを防ぐ。
また、のちに紹介するレイアウト及び積載装備で低重心化を確立。ブレーキ制動試験で高いパフォーマンスを発揮。キャンピングカーと思えない程の制動力を叩き出す。
空力の活用と低重心化で、走行時のふらつきを極限まで減少させる。
by“kaihatu”